OUJ_心理臨床とイメージ(16)学習 一日目
今期の心理系科目である、心理臨床とイメージ(16)に取り掛かる。
なんとなく、授業映像は見てきたが、なんとなくだったことを痛感。きちんと見ていくことにする。
まずは、いったん講義のメモ起こし。
初日は、「バウムテスト」から。岸本寛史先生。
木の絵、実のなる木の絵
描き手を傷つけることがないよう、十分に留意すること。
絵患者さんに絵をかいてもらうと、思いがけない姿を見せる、コミュニケーションのモードが変わって、それまで話をしなかったことを話をするようになる。
バウムテストには、治療促進的な力がある。
この講義では、解釈と、治療促進的な面について講義。
(*)なぜ、木?
・人の姿
・時の流れ(生老病死のサイクル)
・「投影の留め金」(コッホ)
(*)準備するもの
しっかりした紙
やわらかい鉛筆
(*)教示と描画プロセス
「一本の実のなる木」を描いてください。
「一本」のを入れる/入れない
「実のなる」を入れる/入れない
ある程度、信頼関係を作って、「この人のためなら描いてもよい」という関係を築くこと。
描き手の邪魔にならない程度に、描いている様子を観察する。
(*)描画後の質問
(post-drawing inquiry PDI)
特に決まったものはないが、自分なりには決めておく。
・木の種類は何ですか?
・木の高さはどれぐらいですか?
・樹齢はどのくらいですか?
(*)変質兆候
「調査されているものに対して変質的かもしれないといえるのは、大バカ者ぐらいである。そんなことを言われたら、実際には全くそんなはずはなくても、自分が劣った人間かもしれないという考えから抜けられなくなってしまう。
事実、有能な人でも、変質的なサインが見られることがあるということは、周知のことである。にもかかわらず、そのサインが見られれば、それに相当するような身体的心理的な状態が生じているものと思われてしまう。それは、障害を示すものではない。
(カール・コッホ 1906-1958)
(*)
記述アプローチ
・描かれた絵を丁寧に言葉にする。
・「模写を」して、描かれたイメージを心の中で温める。重ねる。
・できれば、「描かれた順番を真似、プロセスを追体験する」
・イメージを温めた後、
(コッホ、山中の主張)
・「優れた記述は、そのまま解釈になる」
一次レベル 中立的に絵を言葉で記述したもの
(幹が一線で描かれている。左美紀はと切れ途切れ
二次レベル 主観的な判断が入る。
(葉がたくさん描かれていて内面を隠そうとしている/飾ろうとしている)
三次レベル さらに抽象度を上げる
指標アプローチ
指標=木の部分に名前を付けたもの。
幹(一線幹、二線幹・・・)
枝(一線枝、二線枝・・・)
実
指標アプローチが必要な理由
・記述アプローチは、ほかのバウムとの比較が難しい。
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